2005年11月9日
皆さんが日ごろ飲んでいるビンビールには重要なリスクがあることをご存知ですか。過去、食品・飲料・薬品に毒を入れた事件はかなり多く、悩み深い製品リスクマネジメントの問題でもあります。
日本でもグリコ森永企業脅迫事件をはじめ青酸カリ混入事件、カレー毒殺事件、目薬事件、ワイン毒物混入事件などその事例にはことかきません。
食品・飲料・薬品は人間の口に入るものであり、もし、そのリスクが起これば大変インパクトの大きい社会的事件になります。
心配なのはビンビールの栓です。米国のビンビールはだいたい小瓶が多く、栓抜きを使わなくとも指でまわせば栓がとれる仕組みになっております。一度指で回して取り除いた瓶の栓は2度と瓶にはつきません。これは一種の毒物混入リスク防止のフェールセーフです。
日本のビールビンの栓は栓抜きで取り除いても元の姿に戻して注ぎ口に再度取り付けることができます。
ここに大きな製品リスクがあります。悪者は大瓶ビールの栓を抜き、そこから毒物を入れて栓を元に戻す。敏感な方は一度抜いた栓は少し緩くなっておりますので気がつきますが、ちょっと何かに気を取れたりして緩んだ栓に気がつかない場合があります。
怖い話です。もし、大瓶ビールの栓を抜かれ毒物を入れられビール瓶ケースに入れられたら、と思うだけでゾクゾクとします。
こんなことを実は20年前に米国滞在中にいたときから疑問に思っておりました。
さっそく、昨夜、キリンビール、アサヒビール、サッポロビール、を購入し、そのうち2社のビール瓶の栓を栓抜きでゆっくり傷をつけないように取り外したところ瓶栓は見事に原型のままとれました。
それを再度、瓶の注ぎ口に戻したところかなり強く閉栓ができました。これでは悪者がビールに毒を入れて閉栓されたら栓抜きで開けるときに分からない人がでてくる危険性を感じましたね。
アサヒスーパードライの栓は完全に元のように閉栓でき、栓が回るのですが、手では再度開栓できない状態でした。キリンビールは閉栓した栓を指で再度取り外せる程度の緩さであり、一度開栓されたという感覚が手に伝わってきました。サッポロビールの栓はまだ試しておりません。一晩に3本のビールを飲めませんから。
つまり、一度開栓した栓は2度とびん口に付けられないような設計にしないとそれが原因で悪意の混入リスクにぶつかる危険性があるということです。
以前キリンビールの方にこの点を質問したら大瓶ビールにも工夫している、という回答でしたが、まだまだ工夫が足らないと思います。
日本のビールメーカーはこのような大瓶ビールのリスクを真剣に考えているのでしょうか。どんな製品にも多くの製品リスクがあります。使用される条件や環境が変化することでリスクは倍増します。
大瓶ビールを飲む個人の方へ
購入した大瓶ビールを飲むときはビンの栓に緩みがないかどうか必ず確認しましょう。
外食店舗の経営者の皆様へ
大瓶ビールを業者からまとめ買いをしたら、ビール栓の緩みをお客に出す前にチェックしましょう。
ビール会社の開発担当者様へ
早急に大瓶ビールの栓を一度開栓したら、2度と閉栓できない技術を開発してください。
泥酔しやすい方へ
公衆トイレ、公園ベンチ、電話ボックス、など目立たない場所に置かれた大瓶ビールやその他の飲み物を飲まないようにしましょう。
皆さん、日ごろ使用していて「危ない」と感じる製品がありましたら、こちらにご連絡ください。
