◆第6回 リスクの予知・予防と事業化
リスクの発見をした後に、その予知・予防を考える。それが、未来質管理の基本であります。例えば、高齢化社会のリスクとして、シルバーの介護問題がにわかに登場します。そこで介護に伴うどんなリスクが予知できるか、そして予防できるか。介護には、ベッドでの生活に伴ういろいろなリスクが予知できます。
例えば、トイレに関するリスク予知、着替えに関するリスク予知、入浴に関するリスク予知、留守番に関するリスク予知などいろいろなリスク予知項目があります。寝たきりのベッドの上で着替えるということは、腕が回らない、身体が動かない、着せ替えができない、というリスクがどんな時、どんな人に、どの程度のリスクとなってあらわれるかを予知します。つまり、予知とは発見されたリスクに対して、何時、どこで、どんな状況の時に、そしてどんな規模でということを予め前兆を知ることであります。腕が回らないというリスクは、腕の運動不足が原因で回らないケースがあったり、ベッド自身の機能的面での不具合が原因であることがあります。そこで、腕が回るように、ベッド上でも腕を動かす運動が日頃自然にできるようなベッドを開発することで、腕が回らないというリスクを予防できることになります。
つまり、リスクを発見し、リスクの予知をしたら、その予防策として新製品を開発することになります。入浴の時には、衣服を脱ぐわけですが、その時にどんなリスクを予知できるか。複数の人の手助けを得て脱がなくても、自分で衣服を脱げる、そんな機能をもったベッドが必要になります。そして、介護浴槽も従来の浴槽タイプではなく、寝袋タイプの浴槽が開発されつつありますから、非常に便利になってきます。つまり、入浴に伴うリスクがあまりにも多くあり、そのリスクの予知は、着せ替え、入浴手助け、などに多くのリスク予知ができます。また、介護ベッドに一人で留守番している時の郵便書留、御用聞き、お届け物への対応などもできるようなベッドの開発が求められております。
リスクの発見の後にどんな予知ができるか、そしてどんな方法で予防するかを開発のレベルで考えるわけであります。シルバーの緊急通報システムも、どんな緊急事態があるか、つまりリスクの発見であります。転んだ時、意識がなくなった時、入浴中に気分が悪くなった時、運転中に急に気分が悪くなった時などシルバーの緊急事態はこれからますます多くなります。そんな緊急事態にどのようなハード・ソフトで対応するか。ペンダント型の通信方式で救急センターに通報する方法もあります。しかし、意識があるうちはよいのですが、意識がなくなる瞬間に通報できるハードは現在ありません。トイレで大便の時に息んだために脳溢血で倒れる事故が多発しております。特に一人者、あるいは一人で留守をしている時にこんな事態に遇ったらどうすのでしょうか。少しでも早く発見できれば助かるかもしれません。今のシルバーのセキュリティサービスには本格的な新製品はありません。
だからチャンスなのであります。これから2025年に向けてシルバーセキュリティは事業のチャンスです。
