第9回

◆第9回情報通信関連分野
 情報通信分野でのベンチャー企業は最近かなり多く誕生している。例えば、インターネット接続サービス、インターネットで不動産の売買・賃貸・リフォーム情報を発進するサービス、通信カラオケシステム向け画像配信サービスなど教えきれない。しかし、情報サービス業を手掛けてきたハイパーネットが自己破産している。ハイパーネットのサービスは、広告サービスをインターネットの画面を利用して広告を打つ手法である。つまり、広告閲覧会員になると自分のパソコンをインターネットに接続する料金が無料になるが、パソコンの隅に広告が流れる。ハイパーネットは企業から広告費を徴収することで会員の接続料金を無料にするというシステムである。96年度にはニュービジネス協議会の「ニュービジネス大賞」を受賞している。そんな有望なビジネスもビジネスの品質管理そのものの不備、コンビュ-ターシステムの事故など不幸が重なり、その上若き社長の経営判断の未熟さが会社を倒産させた。ここでの教訓はどんなに素晴らしいベンチャービジネスでもその戦略、経営管理、社長哲学がしっかりしていないとつぶれるということであります。もちろんその逆もたくさんあります。在宅医療・福祉サービス、遠隔地教育、ホームショッピング、データベースなどもそれらのビジネスをどのように情報通信と組み合わせて魅力を出すかが問われている。
 日本のアニメやゲームソフトが最近世界的に評価されるようになってきている。つまり、コンテンツビジネスも有望なビジネス分野として注目されはじめてきた。コンテンツは、メディアを介して提供される映像や音楽、文章など情報の中身を言います。従来はコンテンツがメディアビジネスと一体化していた。そのためにテレビ局が番組の制作から放送まで行うために視聴者の好きな番組が選択できない、という欠点があった。これからのコンテンツには囲碁、将棋、外国人向け外国語放送など特殊で細分化された番組が入ってくる。
 これからのビジネスは、インターネットやコンピュータを使い、きめ細かいサービスの提供が可能となる。場合によっては営業活動、開発活動、広報活動などは全てインターネットでできることにもなる。SOH0(スモール・オフィス、ホーム・オフィス)という新しい市場も成熟してきている。ここでは、インターネットを利用して、特殊技能をもった人を会員に登録させて、他方では企業で必要とするニーズを登録させて両者をマッチングさせて商売をするということも行われている。
つまり、SOHOの社長が仲介をして商談が成立したら両者から手数料を徴収するという簡単なビジネスである。インターネットを使って花嫁・花婿のお見合いをさせ、縁談が成立したら手数料を戴く。骨董品の仲介、遊び仲間の仲介、レストランや飲食店の広告、特定グループの運営サービス、教育の添削指導、など今までのサービスは全てインターネットを仲介して置き換えることが可能となった。企業経営者もいつまでも今までのような固定観念のままでいると従業員が突然消える時代になっていることを自覚するべきである。