Q(1):未来質管理(FQM)と品質管理(QC)とはどのように違いますか
A:QCは製品品質のバラつきをなくし、均一的、画一的な製品をつくることを目的にしております。そのためにグラフ、パレート図、特性要因図、チェックシート、ヒストグラム、層別、散布図、管理図などの手法を使うわけであります。
そのネライはあくまでも製品品質の均一化に焦点が合わされております。
5番アイアンと8番アイアンのグリップの太さが違ってはいけないし、購入時期を変えたらタイヤの品質が違ってはいけないのです。昔、同じ車を購入しても「これは当たったとか、当たらない」とかいうお客さんの声をなくそうというのが品質管理のネライです。
これに対して、未来質管理(FQM)は同じ製品でもあらゆる観点(特にリスクという視点)から新製品のコンセプトを発見し、評価し、ヒット商品を誕生させようということにネライがあります。そのためのアイディア発見手法としてWI法、ハイブリッド法、対照言語法、リスク言語法、イラスト法、デザイン破壊法、などを使うわけです。ネライはひとつの製品テーマから多くの製品アイディアを発見することにあります。例えば、歯ブラシという製品の新しいタイプの歯ブラシを発見するためには300件以上の新しい歯ブラシを発見し、評価し、ヒット商品を探り当てようということです。もちろん新しいアイディアの中から特許製品を発見することができます。
未来質管理は新しいヒット商品を誕生させるための手法であり、品質管理は出来上がった新製品のバラつきをなくし、製品品質を均一化するための手法であります。
Q(2):未来質管理はどのように読みますか
A:ミライシツと読みます。
決してミライシチとは読みません。
Q(3):未来質管理で製品開発をすればみんな成功しますか
A: 未来質管理はある製品がこれから将来どんなリスクに見舞われるか、どんなリスクがユーザーサイドで発生するか、売れなくなるリスクがどこにあるか、など製品リスクをすべて発見し、それをこれから差別化する新製品に盛り込んでいきますから、ほとんど成功いたします。
もちろんヒット商品に成長するかどうかは、マーケット戦略も重要な要因になります。
Q(4):未来質管理法と従来の新製品開発法とはどこが違いますか
A:従来の新製品開発は、業界で来年のテーマが決まっているものを開発したり、開発部の 中で声の大きい人に従って開発したり、開発担当役員のテーマに従って開発したり、あるいは納入先の技術者にいいなりであったりというように主体性がありません。与えらたテーマで自分達で考えてテーマ設定をしない場合が多かったと思います。
未来質管理を使えば、エンドユーザー向き製品でも、中間ユーザー向け製品でもいずれのニーズに対応することができます。
未来質管理法の新製品開発は新規アイディアの発見(300件以上)―評価―コンセプト展開―評価―絞込みー再展開―絞込み(最終3件)−戦略展開―最終ヒット商品の決定という一連のプロセスを経て実施します。
従って、新製品開発が科学的、体系的に進んでまいります。ヒットの確率も高くなります。
Q(5):未来質管理は何故マーケット調査を重視しないのですか
A:未来質管理はアイディア発見のときにマーケットニーズを取り込んでしまいますので特に市場ニーズの調査をしなくてもよいのです。リスク⇒ニーズ⇒ウオンツという流れになっております。例えば、日常生活に存在せず不便している機能はリスクであり、ニーズとなります。カメラ携帯、斜め傾斜洗濯機、コードレスアイロン、など全製品の80%はリスクをチャンスに変換して成功しております。そのリスクをいかに早く発見するかが勝負になります。残りの20%は技術の用途開発で成功するものです。3Mのポストイットノートパッドはツイタリ、ハガレタリという曖昧な原料技術でできた粘着物を文具製品に用途開発し、成功した例です。
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